北朝鮮による米領グアム島周辺への弾道ミサイル発射計画を受けて、防衛省は11日夜、ミサイルを迎撃する航空自衛隊の地対空誘導弾「PAC3」を広島、島根、高知、愛媛各県に展開する準備を始めた。
北朝鮮の計画では、グアム島周辺に中長距離弾道ミサイル「火星12」を4発撃ち、「島根、広島、高知の上空を通過する」としている。
派遣されるのは中部地方などの基地に所属する部隊で、このうち岐阜県各務原市にある航空自衛隊の岐阜基地では、11日夜8時すぎ、発射機やレーダーなどを積んだ大型車両7台が中・四国方面に向かった。
それぞの部隊は、12日未明から午前にかけて、島根県の出雲駐屯地、広島県の海田市駐屯地、愛媛県の松山駐屯地、高知県の高知駐屯地に到着する予定だ。
小野寺五典防衛相は10日夜、東京都内で記者団に「いろいろな状況を把握し対応したい」と語った。
(編集・李沐恩)