中国中部の貴州省の山間部では、現地時間28日午前11時頃、大規模な山崩れが発生した。国内メディアによると、当日20時時点では3人が死亡、7人が負傷し、32人が行方不明となっている。
山崩れが起きたのは、同省畢節市納雍県張家湾鎮の近くにある山で、大量の土砂が山の麓にある普洒村を直撃した。村民がインターネット上で投稿した映像では、山の斜面が一気に崩れ、白い砂ぼこりが立ち上がる様子が確認できる。
村民の李さんは大紀元に対して、村の30世帯のうちの20世帯以上の住宅が土砂に埋もれたと答えた。
また、同村出身で他の町で働く潘さんによると、当局の救援車両が村に入った後、村への道路がすべて封鎖され、自家用車は今、入れない状況が続いているという。
潘さんは「山崩れが起きた山の真下に炭鉱がある。この数日間は雨が降り続いていた」と話した。
同村に住む羅さんは、「救助されたのは3人だけで、まだ多くの村民が土砂やがれきの下敷きになっている。助け出される可能性が低いのでは」と沈痛な顔を見せた。
山崩れの起きた当日、学校は新学期の初日で、子供たちは村から遠くにある学校に行ったため、難を逃れた。住民は「不幸中の幸いだった」と語る。
ネット上では、同地域で横行する違法炭鉱が山崩れの原因ではないかと指摘する声がある。
(記者・顧暁華/許夢児、翻訳編集・張哲)