「ふるさと回帰フェア2017」がNPO法人ふるさと回帰支援センター主催で、9月10日(日)10:00~16:30東京国際フォーラムホールにて行われる。
今年で13回目を迎える「ふるさと回帰フェア」は地方への移住を考えている都市住民と、移住受け入れに熱心な日本全国の自治体・団体が一堂に会し行われるもので、出張相談窓口で担当者が参加者の移住についての具体的な相談に答えるというもの。
近年、地方への移住を希望するという現象は、ふるさと回帰支援センターへの相談件数が2016 年度は27,700 件(前年度比 116%増)となっているように急増している。
もともと現役を引退したシニア層が老後の悠悠自適の生活を求めて都会から地方へ移住するというケースが多かったが、近年は、若い現役世代が UターンやIターンなど地方に職を求めて移住するというケースも増え、若年層とシニア層の割合の逆転が起こっている。
また都会の喧騒の中、仕事に追われて生活するより、自然に囲まれ健康に過ごせる田舎での生活に価値を見出すスタイルがネット上でも話題となるなど、地方暮らしに新しい価値観を見出す人が現れてきているようだ。
便利さに溢れている都会にはない見逃されている価値を、田舎の暮らしの中に見つける人が増えているのかもしれない。
このフェア開催に先立ち、前夜祭シンポジウム、9月9日(土)15:00~18:00サンケイプラザホールにて、記念講演『都会は地獄?!地方は極楽!!』鈴木孝夫(慶応義塾大学名誉教授)、パネルディスカッションでは『里山資本主義』の著者、藻谷浩介氏などをパネリストに迎えて行われる。都会ぐらしに生活面、精神面共々生きづらさを感じている人は訪れてみてはいかがだろうか。
(編集・大道修)