5年に一度の中国共産党全国代表大会が10月24日に閉幕した。党大会開催中、厳戒態勢をしかれた北京市内では、武装警察や私服警官のほかに、民間監視員も数多く投入された。AFP通信が22日伝えた。
報道によると、党大会開催中の北京市内では赤い腕章を付けた中高年の女性や男性が、街角やショッピングモールの前、横断歩道橋の下など様々なところで往来する人々の一挙手一投足に目を光らせていた。
北京市当局は今年の夏、当局で登録済の「治安ボランティア」人数は85万人と公表している。各「治安ボランティア」グループは、「朝陽区住民」など区の名称を由来する名を付けられている。
「治安ボランティア」の監視員は給料を受け取っているとみられる。
また、AFP通信の記者が「治安ボランティア」の中年女性に取材を試みたが、「会社のルールで」記者と話してはいけないと断られた。
もう一人の女性監視員は「今仕事をしている」と記者に言った。記者が腕章を付けた理由を尋ねると、この女性は近くにいる1人を指さして「彼たちが腕章を付けろと言ったから」と話した。
ほとんどの監視員は、外国メディアの記者を警戒して取材を拒否したという。
85万人の監視員に加えて、市内いたるところで数多くの武装警察が巡回していて、反テロ警察車両も多く導入され、過去1週間北京市内では尋常でないピリピリムードが漂っていた。
(翻訳編集・張哲)