中国共産党中央規律検査委員会前書記の王岐山氏は来年春開催予定の「両会」(全国人民代表大会と全国人民政治協商会議)で国家副主席に就任する可能性が浮上した。習近平国家主席の盟友である王氏は、24日に閉幕した党大会で最高指導部からの退任が決まったばかりだ。党大会後の王氏の待遇問題について注目されている。
香港紙・星島日報(30日付)によると、69歳の王氏は最高指導部から退いた後、習近平氏の要請に応じて来年に国家副主席に就き、外交や国家安全問題で習氏に補佐していく。習氏と王氏の政治理念が一致しているうえ、習氏は過去5年王氏の反腐敗運動で上げた大きな業績を称えているという。
同報道は、党内長老の王震氏(故人)らの事例では、過去に国家副主席に選ばれた人は必ずしも中央政治局委員ではないとの認識を示した。
また、在米中国政治評論家の陳破空氏もこのほど、米中国語テレビ放送「新唐人」の時事番組で、習近平氏の重要なブレーンである王岐山氏が今後、国家主席の特使を務める可能性があると指摘した。
中国軍元高官の羅宇氏は大紀元の取材に対して、党大会で最高指導部に留任できなかった王氏への待遇は来年3月の両会で決められると述べた。
(翻訳編集・張哲)