世界各国の企業が、後を絶たない中国コピー商品問題に対して、常に頭を抱えている。このほど、英メディアが中国コピー商品リストを発表した。その中には、日本のゲーム機「PlayStation」、「SONY」電子製品、アニメキャラクターの「ピカチュウ」関連グッズなどのコピー商品もあった。
英ネットメディアの「ゴーソーシャル(go social)」は12日、中国企業が生産した主要15のニセ物商品リストを公開した。トップ3位は、「Lekarsユニフォーム」、「X-boyゲーム機」、「ピカチュウ+スポンジボブのキーホルダー(キャラクターの体がピカチュウで顔がスポンジボブとなっている)」だ。それぞれ、米プロバスケットボールリーグ(NBA)に参加するチームのレイカーズ(Lakers)のユニフォーム、マイクロソフト社が開発・販売するゲーム機「Xbox」、ピカチュウと米アニメキャラクター・スポンジボブを模造した商品だ。
その他に、「PlayStation」ならぬ「PloyStation」ゲーム機。有名スポーツ用品ブランド「NIKE」、携帯電話ブランド「NOKIA」、電子製品「SONY」を模造した「KINEスリッパ」、「NOKLA携帯電話」、「SQMYスマホ用ゲームコントローラー」などが挙げられた。
十数年前から欧米諸国のメディアに取り上げられた中国の知的財産権問題について、米サウスカロライナ大学の謝田教授は「今の中国人が智慧と時間をすべて外国製品の模造に費やしていることに、非常に心が痛む」と話した。
謝教授は、中国国有企業さえが堂々と日本やドイツの新幹線技術、航空機技術、軍事技術を盗用して模造しているため、他の中小企業においては、なおさら深刻だと指摘した。
また、「中国国内では知的財産権侵害に関する法的制度が完備しておらず、官商癒着も一因で、現在偽物の生産企業に対する法的処罰の実行は難しい」
米ジョー・バイデン前副大統領は、過去、メディアの取材に対して、いわゆる中国「パクリ文化」の根源は共産党体制にあるとの認識を示した。国民の思想と言論自由を抑える専制体制の下で、国民の創造力が衰えていくため、新たなイノベーションや技術向上ができないからだと指摘した。
(記者・易如、翻訳編集・張哲)