中国軍がこのほど、北朝鮮との国境地帯で宣誓式を行ったと、韓国メディアが13日に報じた。地元住民は、半島の有事に向けての準備と見ており、不安が高まっている。
韓国ネットメディア「ディリーNK」は、情報筋の話として、北朝鮮両江道恵山市の対岸にある吉林省長白県で、中国軍の数百人の兵士が宣誓式に参加したと、報道した。
情報筋によると、兵士は宣誓式で「死の覚悟で祖国を守っていくことを誓う」と宣誓した。同情報筋は宣誓式の写真を提供した。
同報道は、朝鮮半島の情勢が緊迫する中、中朝国境で中国軍兵士が宣誓するのは異例だと指摘。またこの宣誓式は、北朝鮮当局が新型ミサイル発射実験を実施した11月29日からわずか2週間のタイミングだったことが非常に興味深いとした。
デイリーNKによると9日、中国吉林省図們市の住民が、中国軍が中朝国境に向かって前進したのを目撃した。
中国政府系メディア「吉林日報」は6日、核兵器の基礎知識や避難方法に関する記事を掲載した。
また国内ネット上では、中国通信大手の中国移動通信集団(チャイナ・モバイル)吉林支社の内部文書が流出した。同文書によると、同社は有事に備えて建設される5つの北朝鮮難民キャンプで通信局を設置するという。
国境地域の住民の間では、戦争が間もなく始まるのではないかと不安が高まっている。
一方、ティラーソン米国務長官は12日、北朝鮮に対して「前提条件なしに協議する用意がある」と呼び掛けた。
しかし、北朝鮮の国営朝鮮中央通信(13日付)によると、国内軍事工業大会に出席した金正恩朝鮮労働党委員長は12日、「北朝鮮が世界最強の核強国、軍事強国としてさらに前進、飛躍する」と述べたという。
(翻訳編集・張哲)