中国核工業集団(以下、中核集団)は21日、同ウェブサイトで、中国発の原子力砕氷船の設計・製造などに関する入札の告知を掲載した。中国政府系メディアは、今後原子力砕氷船で積んだ技術に基づき、原子力空母の開発を進めていくとの見方を示した。
この船は、1.5mの氷を砕きながら航行する能力を持つ予定で、全長はおよそ122m。
中国共産党機関紙・人民日報傘下の「環球時報」電子版はこのほどの記事で、原子力砕氷船の建造は、原子力空母に向けた準備の一環とした。さらに、同紙は、中国軍事専門家の話として、同船の製造計画は中国の北極政策と関係すると伝えた。
中国は近年、北極に強い関心を示している。中国国務院新聞弁公室・外交部が1月26日に中国初の「北極政策白書」を発表した。白書では、経済グローバル化に伴う一体化構想の一環として、北極が経済上、科学研究上、環境保護上、そして航路と資源開発の方面で、その価値が急激に高まっていると指摘している。しかし、中国問題専門家の間では、中国の本当の狙いは「軍事と資源」だとみている。
(翻訳編集・張哲)