中国ではずさんな手抜き工事が後を絶たない。このほど、北京市昌平区にある新築分譲マンションの壁が紙のように簡単に剥がせると報じられた。
地元のメディアによると、問題の新築マンションは昨年12月に購入者に引き渡される予定だった。しかし、購入者が相次いで、住宅に欠陥があると苦情を寄せたため、不動産デベロッパーが今年3月に補修工事を行い、5月に物件は再び引き渡された。
5月21日、市民の顧さんが住宅を検収したところ、欠陥は全く解決されていないことが分かった。
「家に入ると、床のあちこちに亀裂が入っていた。窓を固定するねじが3本しかなかった。最悪なのは壁だ。手で剥がしてみたら、廊下の壁面が全部、剥がれ落ちた。壁の中を見ると、布切れやビニール袋がたくさん詰め込まれていた」
紙のような脆弱な住宅物件に、「私は素手でこのマンションを取り壊せる」と顧さんは激怒した。
不動産デベロッパーは監督管理の不十分を認めて、補修工事を実施すると言った。
インターネット上では、批判の声が高まっている。
「部屋の見た目がこれほどひどいなら、建築構造はもっとヤバイだろう。震度4以下の地震でも、崩壊するじゃないか」
「すごい!こんなひどいマンションを(購入者に)検収させる業者は頭がどうかしている」
「今は土地価格が高く、建設材料も値上がりしていて、人件費も高いから、利益を出せるように薄っぺらなマンションしか建てられない」
(翻訳編集・張哲)