台湾高雄市にある国立中山大学のキャンパス内で9月27日、中国大陸出身の男女二人が、香港デモを支持するメモを壁一面に張る「レノン・ウォール」を破壊したことで逮捕された。警察は翌日夜、謝罪文を提出した二人を釈放した。
台湾メディア「蘋果日報」によると、二人は夫婦で、観光目的で台湾を訪れた。二人は27日、同大学内のレノン・ウォールに張られている香港の抗議活動を支持するステッカー、ポスター、メモ書きを次々と剥がしていた。その場にいた学生らが破壊行為を止めるようにと説得したが、夫婦はやめなかった。
通報を受けて、警察は監視カメラなどで追跡し、28日午後、夫婦を器物損壊の容疑で逮捕した。同日夜、夫婦が謝罪文を提出したことで、警察は釈放した。当局は、二人に対して、その後の観光を認めた。
9月29日、台湾市民は台北で香港の抗議活動を応援する集会とデモ行進を行った。主催側の市民団体によると、雨の中、約10万人が参加した。台湾公民陣線の賴中強・執行委員は集会で、台湾と香港は共に中国共産党の全体主義体制に抵抗していると強調し、台湾は一国二制度を「絶対、受け入れられない」と述べた。
(翻訳編集・張哲)