10月1日、香港では各地で反中国共産党政府デモが行われた。催涙弾の発射のみならず、実弾を使いデモ参加者を武力弾圧している。香港メディアによると、香港警察官は18歳の男子高校生に至近距離で胸部に向けて銃弾を放った。弾は肺に達し、この生徒は危篤だという。
本土への容疑者引き渡し条約改正案反対に端を発する香港市民デモは、すでに4カ月に及ぶが、警察の実弾発射による被害は今回が初めて。10月1日は中国共産党政府70周年の行事が行われ、香港では各地で反中国共産党政府デモ、反香港政府デモの行進が行われた。
香港の大学連盟によるメディア・キャンパステレビ(KHUSUS)は、午後4時頃、荃湾地区で警官が軽装のデモ参加者に銃弾を発射する映像を近距離で撮り、インターネットに公開した。負傷者は高校2年生であることが後に判明した。生徒は「すごく胸が痛い」と訴えた。
香港アップルデイリーなどによると、負傷した男子高校生は救急隊員により応急処置を受け、病院に搬送された。香港紙、明報は、警察筋の話として、襲撃された警官が抗議者の左胸を実弾で打ったことを確認したと伝えた。
いっぽう、香港のネットユーザーは当日の現場映像をもとに、警官は襲撃されたのではなく、抗議者たちに突撃し、抵抗を受けた際に実弾を使ったと伝えた。
香港の病院管理局は1日に発生した衝突で、午後7時までに計31人が病院に搬送され、うち2人の男性が重体だと発表した。
自由時報は午後3時、油麻地で警察と民間人の抗争が起こり、香港警察が拳銃で実弾を発射したと伝えている。他の媒体も、この日は警官が空に銃を撃ったと報じた。
(翻訳編集・佐渡道世)