「世界最長」とされる、江蘇省のガラスのつり橋で10月1日、破損のため、観光客十数人が負傷した。米政府系メディア、ラジオ・フリー・アジア(RFA)が2日報じた。中国は祝賀ムード一色の建国記念日であるため、当局は情報を封鎖したという。
同省江陰市華西村に設置された同橋は全長518メートルで、全長388メートルのガラスのスベリ台も併設されている。
同記事は、ネットユーザーの書き込みの情報として、つり橋が何らかの原因で破損したため、ガラスの破片で十数人の観光客が負傷したと伝えた。なかに手首に重傷を負った人もいるという。
現地住民の話によると、事件当日が中国建国70周年のため、華西村は営業を停止したうえ、職員に箝口令を敷いた。
RFAの記者が同村に電話取材したところ、台風で営業中止したと職員は返答した。事故発生の情報があったと記者が言及すると、職員はようやく事実だと認めた。
江陰市政府応急管理局の局長はRFAの記者に、この事故で十数人の負傷者が出たと答えた。
近年、中国ではガラスのつり橋が流行し、各地が競って建設している。断崖絶壁の谷に掛けられたガラスの橋から、下が透けて見えるなど、スリル感満点で人気を呼んでいる。しかし、一斉に殺到する観光客の人数の多さや、ガラスにヒビが入る、割れるなど、問題も多発している。
2015年にオープンした河南省の雲台山国立公園の地上1080メートルのガラス橋は、開業2週間後にヒビが入った。運営会社は「問題ない」としている。
(翻訳編集・李沐恩)