中国湖北省武漢市で発生した中共肺炎(新型肺炎)の感染は現在、世界65カ国余りに拡大した。各国で感染者が急増しているが、中国当局は2日、全国で新たに感染が確認された患者は202人で、上海を含む25都市では3月1日の新規感染者はいないと発表した。上海市中共肺炎の救急治療専門家チームのトップである張文宏医師はこの数字は「非常に不安だ」と述べた。
張医師は2月28日、国営中国新聞社の取材を受け、「外来人口の多い上海で、なぜ新たな感染者がいないのか(不思議に思う)」とした。中国政府は各地に対して、企業活動の再開を促してる。
「これから全国各地での感染警戒レベルが引き下げられるが、警戒感を弱めてはいけない」と危機感を示した。このインタビュー動画がネット上に投稿された後、削除された。
中国ネット上でも、新規感染者ゼロが事実ではないとする動画が投稿された。
広東省深セン市福田区にある高層マンション、「紅樹福苑3号棟」の住民からこのほど、地元当局から14日間の隔離を要求されたとの投稿があった。投稿によると、当局は3月1日、同マンション3号棟で中共肺炎の感染者1人を確認したため、マンションの住民に対して隔離の措置を実施する必要があるとした。しかし、広東省当局の3月1日の公表では、省内で新たな感染者を確認していないと示した。
情報筋がこのほど、大紀元に提供した遼寧省朝陽市衛生健康委員会の内部文書によれば、同委員会は上層部である省衛生当局の指示の下で、市の各政府機関の職員に、中共肺炎の感染状況に関する統計データを破棄するよう命令した。同時に、職員らに「守秘承諾書」に署名させたという。
(翻訳編集・張哲)