BLM運動の創設者「トランプ退陣が目標」 過去にはマルクス主義者だと明かす

2020/06/22 更新: 2020/06/22

黒人市民の死により米全土および世界に広がった人種差別反対運動「黒人の命を大切に(Black Lives Matter、BLM)」グローバルネットワークの共同創設者であるパトリッセ・カラーズ(Patrisse Cullors)氏は19日、ドナルド・トランプ氏は大統領職にふさわしくないと主張し、「私たちの目標はトランプ氏を退陣させることだ」と述べた。カラーズ氏がCNNの報道番組「The Lead with Jake Tapper」に出演した時に発言した。

カラーズ氏は、「トランプ大統領は11月に再任しないだけでなく、今すぐ辞任すべきだ」「トランプ氏は退陣しなければならない。大統領職には向いていない」と強調した。

司会のタッパー氏は、警察官による黒人市民ジョージ・フロイドさんの死をきっかけに、米社会がどう変化しているのか、カラーズ氏に聞いた。「私たちは文化的な変化の中にいる。心や態度の変化だけではなく、警察全体が変化している。市議会、州や郡の監督官、州知事、政府が、公共の安全を再定義することについて話し合っている」と同氏は述べた。

カラーズ氏は過去、ネットメディアのインタビューの中で、BLM運動について「私たちは実際にイデオロギー的な枠組みを持っている」と語っている。同氏によると、彼女自身や他の組織管理者は「訓練されたマルクス主義者」だと付け加えた。

元FBIテロ対策局長のテリー・ターチー(Terry Turchie)氏は、豪州スカイ・ニュースに出演し、BLM運動は1960年代のブラックパンサー党の運動に非常に似ていると語り、運動参加者が60年代、70年代の試みに続き「第三の革命を実現しようと考えているのだろう」と述べた。

フロイドさんの死は、警察改革に新たな弾みをつけた。ウィリアム・バー司法長官は6月7日,、CBSのインタビュー番組「Face The Nation」に出演し、米国の制度が「システム的に人種差別的である」という考えを否定しながらも、向上していると述べた。「1960年代以来、制度と法執行機関を改革してきた。法律と私たちの暮らしが一致していることを確認している」とした。「私は、米国にはまだ人種差別があると思うが、法執行機関がシステム的に人種差別的だとは思わない」とバー司法長官は付け加えた。

バー司法長官は、アフリカ系米国人コミュニティの不信感に理解を示すいっぽう、「この国には警察当局のリーダーがいて、多くはアフリカ系米国人が就いている。主要都市では、平等な正義と公正な取り締まりが行われている」と強調した。

トランプ大統領は警察の法執行に関する命令に署名した。そこには、警察の訓練を強化し、非協力的な容疑者を無力化するために使用される拘束技術として、首を絞める手法を厳しく制限する措置が含まれている。

(翻訳編集・佐渡道世)

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