Facebookの元コンテンツ管理人によると、Facebookは、特別なブラックリストに載っている個人やグループに対する殺害脅迫を許しているという。同管理人によると、このリストには保守派の人物が多数載っているが、左派の人物やグループは載っていないという。彼が2月に解雇されて以来、Facebookがこの殺害脅迫に関するポリシーを変更したかどうかは不明だ。
Facebookには殺害脅迫に関するポリシーがある。殺害脅迫は違法であり、米国憲法修正第1条(表現の自由)の保護対象ではない。
しかし、昨年7月ごろ、Facebookはコンテンツポリシーを更新し、「危険な個人と組織」リストに載っている個人やグループに対する「死(または他の深刻な暴力)に至る恐れのある脅迫」を許可する例外を追加した。
クー・クラックス・クラン (KKK) のような団体やナチスに関連する個人のほかに、Facebookは人気評論家のポール・ジョセフ・ワトソン氏、米保守派メディア・インフォウォーズのホストのアレックス・ジョーンズ氏、保守活動家のローラ・ルーマー氏のような人もリストに載せている。
ワトソン氏は当時、死の脅迫を含む数十件の脅迫事例を公表し、Facebookで送られてきたと述べた。
7月9~10日にかけて、一部の世論の反発を受け、Facebookは公開されているポリシーから「危険人物」の例外を密かに削除した。
しかし、この変更がFacebookのコンテンツ管理人たちに伝えられることはなく、実際にはこの例外は残っていたと、コグニザント(Cognizant)社でFacebookのコンテンツ管理人を務めていたZach McElroy氏は言う。コグニザントは、Facebookのマニュアルのコンテンツ管理の一部を行う下請け会社だ。
「実際には、彼らは決して管理人のポリシーを変えませんでした。(管理人が使用している)ポリシーでは、いまだにこのような暴力を引き起こす発言ができるのです」と McElroy氏は大紀元に電話で語った。
McElroy氏は、フロリダ州タンパにあるコグニザントのオフィスで働くチームのすべての管理人たちと共に、2月に解雇された。
その後、ポリシーが変更されたかどうかについては、彼は知らないという。
McElroy氏によると、彼のような管理人にはFacebookの「危険な個人と組織リスト」が提供されたという。彼は、リストに左派の人物や極左のグループも載っていないことに気づいた。
Facebookにコメントを求めたが、回答は得られなかった。議会での証言を含め、Facebookの幹部は以前、同社のプラットフォームは政治的見解のバイアスはないと述べている。
McElroy氏は最初、調査報道の非営利団体、Project Veritasにこの話を持ち込んだ。6月23日に公開されたProject Veritasの動画によると、Facebookのアルゴリズムのうち少なくとも1つは、主に保守派寄りのコンテンツを見つけるように設計されているようだという。
さらに、彼とProject Veritasの数人のおとり記者は、Facebookのコンテンツ管理人たちがコンテンツ監視における政治的偏向について語るところを密かに録音した。
録音では、何人かの管理人が、保守的な内容やドナルド・トランプ大統領を支持する内容は、たとえFacebookのポリシーに違反していなくても削除していると話している。
McElroy氏によると、オフィスのコンテンツ管理人たちがこのようなことを行い、公に話している理由の一つは、彼ら全員が近く解雇されることを11月に知ったからだという。彼の認識では、少なくとも管理人の何人かは、解雇について知る前からすでに行っていた可能性が高い。
McElroy氏は、自分の物語を語ることで彼はコグニザントで交わした秘密保持契約に違反したと語った。自分がどれだけ重い罰を受けるか分からないと言う彼は、サポートを募るためにGoFundMeのページを立ち上げた。
(大紀元日本ウェブ編集部)