インドで現在、再び現れた中国製アプリを検出する「Chinese App Detector」の人気が急上昇している。インド企業が5月に中国製アプリを検出するアプリを公開したが、直後、Google Playに取り下げられた。
「Chinese App Detector」をダウンロードすると、利用者のスマホにインストールされている中国アプリを検出する。そのアプリを削除するかどうかは利用者自身で判断する。
一方、5月に公開された「Remove China Apps」は中国製アプリを検出するうえ、自動的に削除する。公開日からの2週間で、ダウンロード回数は100万回を上回った。ユーザーのレビューで星5つ中の4.9を獲得した。しかし、Google Playは「アプリケーションが、第三者アプリケーションの削除や無効化をユーザーに奨励し、誘導することを禁止する」とのポリシーに違反したとして、「Remove China Apps」を取り下げた。
「Chinese App Detector」は7月10日現在、50万回のダウンロードを超えた。9557件のレビューで星5つ中の4.5となっている。インド企業、Workholics InfoCorpが同アプリを設計・開発したという。
6月に中国とインドの国境で起きた衝突で、インド軍兵士20人以上が死亡した。これをきっかけに、インド国内で反中感情が高まり、中国製品のボイコット運動が広まった。
インド政府は6月末、動画共有アプリTikTok(ティックトック)など中国企業が開発した59のモバイルアプリの使用を禁止した。同国のモディ首相は7月1日、中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」に投稿した習近平国家主席との写真を削除し、自身のアカウントを閉鎖した。
(翻訳編集・張哲)