中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市は7月18日、中共ウイルス(新型コロナウイルス)の感染者急増で「戦時状態に入った」と宣言した。市民によると、7月初めに市内の劇場ホールで行われた結婚披露宴が感染の発生源である可能性が高い。
新疆衛生健康委員会の公表では、19日、ウルムチ市などで、中共ウイルスの感染者が17人確認された。同日、無症状感染者も新たに9人確認された。また、20日にも、ウルムチ市などで新たに8人確認され、無症状感染者が5人増えた。
当局によると、20日までの5日間で感染者が55人に上った。うちの53人はウルムチ市で確認された。同市で集団感染は広がっている可能性がある。当局は、感染源について調査中だとしている。
ウルムチ市天山区にある商業施設、「二道橋大巴扎」の劇場ホールの関係者は、7月5日に同ホールで行われた結婚披露パーティーが集団感染を引き起こした可能性があると大紀元に語った。
5日の結婚披露パーティーの参列者の中に中共ウイルスの感染者がいた可能性が高い。現在、同施設は封鎖され、披露宴の参加者はすべて隔離されたという。
インターネット上では、披露宴に1000人出席したという情報がある。地元のウイグル人住民には、結婚式に大勢の親戚が集まる習慣があるからだという。
ウルムチ市衛生当局の発表では、7月15日同市で、「149日ぶり」に新規感染者1人と、無症状感染者3人が確認された。16日、市当局は都市封鎖措置を実施すると発表。同日夜、市内の地下鉄の運行が停止された。17日に予定されていた600の航空便が欠航となった。市政府は18日、「戦時状態に入った」として、各団地や集合住宅に対して外出規制措置を実行した。また、21日、市内の路線バスや他の市をつなぐ長距離バスなども運休となった。
中国メディアによれば、国内10の省市の医療支援チーム約200人がウルムチ市に派遣された。ウルムチ市で実施される住民のPCR検査にあたるという。
(記者・韓露/林岑心、翻訳編集・張哲)