中共ウイルスの感染が中国で拡大しつつある。大連市で発生したクラスターは遠方の福建省を含む5省9都市まで拡大し、数十万人が生活するアジア最大の団地として知られる北京の天通苑からも感染者が出ている。
中国当局は公式に「7月27日、感染者を新たに64人確認した」と発表した。これは3月以来、1日あたりの感染者数として最多となっている。しかし、中共は以前から情報隠蔽などをしていたことから、この数字の信ぴょう性が疑われている。
7月28日、北京市疾病予防・抑制センターによると、27日に市内で感染が確認された女性患者は大連の感染者の接触者だという。女性は天通苑に住む娘を訪れるため上京した。
「天通苑」はアジア最大の団地として知られ、北京市のベッドタウン昌平区に位置し、居住人口は50万人近くある。
女性感染者の向かいに住む隣人は大紀元の記者に対し、「このエリアの全員が核酸検査を受けないといけない。生活用品は政府関係者が買ってきてくれる」と話した。
政府の通知によると、「感染者が住むマンションの住人600人全員が7月28日に核酸検査を受け、周辺は中リスク地域として管理する」という。
ある不動産仲介業者は大紀元の記者に対し、「通知が出された直後から感染者が滞在するマンションにはもう入れない。今はとても深刻な状態だ。『通行許可証』がない部外者の出入りは許されない」と述べた。
また、女性感染者は大連の無症状感染者と食事したため、感染したとの情報もある。
あるネットユーザーは「建物全体が14日間の隔離下に置かれた。建物の下へは降りられない状態で、配達も食事デリバリーもないから、多くの人の家にはもう食べ物がない状態だ」と投稿した。
「天通苑は数十万人のスーパービッグ団地だよ、なんて恐ろしい」と別のネットユーザーが書き込んだ。
(大紀元日本ウェブ編集部)