30個のカニを生で食べた女性、体内に約10種の寄生虫=杭州

2020/09/24 更新: 2020/09/24

浙江省杭州市の46歳の女性は、「健康増進」の効果を信じて30種以上のカニを生で食べた。体調不良を訴えた女性は病院で検査したところ、体内に10種類近くの寄生虫がいて、胸腔の炎症を起こしていたことがわかった。中国メディアが報じた。

報道によると、胡さんは今年8月上旬から胸が締め付けられるような症状と、呼吸が苦しいと感じた。病院の診察によると、胸部に大量のガスと体液が溜まっていて、肺を圧迫していることがわかった。

腰椎手術を受けた女性は以前、知人から「生のカニを食べると骨が強くなり、腰痛が早く治る」とアドバイスされていた。30種類以上のカニを買い、細かく砕き、火を通さず酒に浸して食べていたという。

医師が女性の血液を検査したところ、肺吸虫、肝吸虫、トキソプラズマエキノコックス、裂頭条虫、有鉤条虫など10種の寄生虫に陽性反応が出た。胸腔内の体液は、胸膜に寄生虫が感染して炎症を起こしているためだという。

寄生虫は人体の中で成虫に成長し、脳、脊髄、消化管、腹腔、皮下組織などのさまざまな組織や臓器に寄生する。下痢や腹痛などさまざまな体調不良を引き起こし、重篤になれば後遺症が残り、死亡する場合もある。医師は、寄生虫感染を防ぐために、生水を飲まない、海鮮類や食肉は非加熱で食用せず、野菜はよく洗浄するなど、正しい生活習慣を身につけるようすすめている。

(翻訳編集・佐渡道世)

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