米国、低騒音ドローンの開発進める ナゴルノ紛争では軍事ドローン効果示す

2020/12/16 更新: 2020/12/16

米陸軍作戦能力開発司令部(DEVCOM)の大学院生研究者であるミランダ・コスタンブル(Miranda Costenoble)氏は、高精度計算流体力学 (CFD) を用いて、より静かなドローン開発のモデルを発表した。設計段階で騒音を予測し取り除く手法で、低騒音ドローンの開発時間の短縮が可能になった。

CFDは、コンピュータシミュレーションを用いて空気の流れや温度の分布状況の可視化を行っている。同氏が提案した新しいモデルは、CFDを用いて航空機の翼の境界層、つまり回転翼の表面付近の気流のパラメータを取得している。

同氏はこの手法がなければ、研究者は、高価な時間のかかる風洞試験で空気の流れを航空機モデルに通過させることによって、境界層の流れのパラメータを得ることになると述べた。

軍事分野では、安定性が高く、さまざまな場所での使用に適する小型無人機が望ましい。

10月初旬に開かれた垂直飛行学会(VFS)第76回年次フォーラムで、コスタンブル氏は自身の研究を発表した。「ドローンは軍事用に使われる主要用途のひとつは偵察」とし、騒音が大きければ、相手に見つかりやすくなり、相手が隠れたり、撃ち落としたりする恐れがあると述べた。

また「もしドローンの音が1000匹の蜂のように大きくなれば、敵にそれだけ早く、簡単に気づかれてしまうだろう」とコスタンブル氏は話した。メリーランド大学カレッジパーク校の博士課程で流体力学を研究する同氏は今年、VFSの奨学金を得た学生の一人でもある。

9月27日に始まった、アルメニアアゼルバイジャンの係争地、ナゴルノ・カラバフ自治州を巡る紛争では、双方が軍用ドローン(無人機)を用いた作戦が広く展開された。トルコと準軍事同盟関係を結ぶアゼルバイジャンは、トルコ製の攻撃型ドローン「バイラクタルTB2」やイスラエル製の攻撃型ドローン「IAIハロップ」を戦術に使い、優勢に導いたとされる。

軍事専門家によれば、米中のような軍事大国は、ステルス性を備えた高速ドローンや、無数の超小型ドローン集団が群れをなして飛行させる技術など、高度な技術開発を進めているという。

(翻訳編集・佐渡道世)

関連特集: