中国メディアの報道によると、北京市に隣接する河北省の石家荘市は11日、中共ウイルス(新型コロナウイルス)の感染者急増で、2万人余りの住民を隔離施設に移動させた。
複数のメディアは、石家荘当局は隔離措置のため、藁城区増村鎮の12の村の住民2万人余りを「急いで撤退させた」と報道した。
中国版ツイッター微博(ウェイボー)に投稿された動画では、村民らはスーツケースを持ち、当局が用意した大型バスに乗り込んだ。
石家荘小果荘村の村民は、中国メディア「第一財経」(12日付)に対して、「村民は(隔離施設となる)別の区のホテルや学校の寮に送られた」と話した。同村の4000人以上の村民が隔離されたという。
一方、同省三河市、曲陽県、廊坊市安次区で、外出禁止措置が実施された。三河市は、1月12日正午からすべての公共交通機関の運行を停止すると決定した。
石家荘市と邢台市は現在、全市民に2回目のPCR検査を始めている。また、三河市、廊坊市、霸州市と曲陽県も、12日から全住民に対してPCR検査を行うと決めた。
石家荘市防疫当局の女性担当者は11日、米ラジオ・フリー・アジア(RFA)に対して、同市の「新規感染者は毎日100人以上となっているが、政府の発表では数十人しかいない」と話した。同氏は、石家荘市から100キロ離れた南宮市でも、感染者が急増しているとした。正確な情報は、「彼女のような政府関係者ですらわからない」という。
女性担当者によると、「石家荘市(の経済活動など)は停止されている。北京への交通手段(高速や電車など)はすべて止められた」
(翻訳編集・張哲)