米下院議員、バイデン氏の弾劾条項を提出へ 就任翌日に「職権乱用で」

2021/01/16 更新: 2021/01/16

米共和党のマージョリー・テイラー・グリーン(Marjorie Taylor Greene)下院議員はこのほど、大統領就任式の翌日に、バイデン次期大統領に対して弾劾条項を議会に提出すると明らかにした。

グリーン議員は「1月21日、私は職権乱用ジョー・バイデン氏に対して弾劾条項を提出する」と大紀元に語った。

「バイデン氏は米国の副大統領だった時、職権を乱用した」

「バイデン氏は、息子のハンター・バイデン氏のウクライナのエネルギー企業との取引が確定するまで、ウクライナへの10億ドルの対外援助を差し控えると示した」

グリーン議員は昨年11月の下院選挙で、共和党からジョージア州第14選挙区から出馬し、当選を果たした。

議員は、同弾劾条項はハンター・バイデン氏が使っていたノートパソコンに保存されていた「広範囲の証拠」に焦点を当てたと述べた。また、バイデン氏一族が「中国共産党とチャイナ・エナジー(中国華信能源、CEFC)と取引を行っていた」とハンター氏の元ビジネスパートナーであるトニー・ボブリンスキー(Tony Bobulinski)氏の主張も含まれている。

グリーン氏は、「共和党の有権者から多大な支持を得ており、国民は汚職にうんざりです」とし、下院での弾劾が支持を得られると自信を見せた。

「息子の利益のために米国を売り払い、自分の立場を売り払う人に、この国、そして世界で最も権力のある座につかせてはいけない」

グリーン議員はトランプ大統領に対する2回目の弾劾訴追について言及した。民主党が過去4年間、トランプ大統領に対して「魔女狩り(witch hunt)」を行ってきたと非難し、「大統領は無罪であるのに、彼らは大統領を2回も弾劾した」と述べた。

民主党が多数を占める下院では13日、大統領への弾劾訴追決議案について、与野党議員が激しい議論を交わし、投票を行った。その結果、賛成232票と反対197票で決議案は可決した。10人の共和党議員が賛成票を投じたが、大半の共和党議員は拒否した。

民主党は、トランプ大統領の「暴力扇動」で1月6日、議会議事堂の侵入事件が起きたことを根拠に、弾劾条項を出した。

グリーン議員は、「実際に、トランプ大統領は6日、ホワイトハウスの集会で支持者に対して、平和に議事堂に向かうようと呼びかけていた」と主張し、「民主党こそ暴力を扇動している」と非難した。

「彼たちは、街を焼き払い、警官を攻撃、都市を占領し、人々の生計を台無しにし、警察署を乗っ取ったアンティファBLM(黒人の命を大切に)の暴動を支持してきた」

グリーン議員は、民主党がその責任を問われるべきだと強調した。

(記者・ SAMUEL ALLEGRI、翻訳・張哲)

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