米下院のマージョリー・テイラー・グリーン(Marjorie Taylor Greene)議員は21日、バイデン大統領に対する弾劾条項を下院に提出した。
共和党所属のグリーン議員は同日、「今、ジョー・バイデン大統領に対する弾劾条項を出した」とツイッター上で発表した。
同議員は声明で、バイデン大統領が副大統領だったとき、職権を乱用し、ウクライナ政府と汚職行為があったと非難した。バイデン氏が、ウクライナのエネルギー会社、ブリスマ(Burisma)の取締役である息子のハンター・バイデン氏を通して、「賄賂行為を助長した」とした。議員は「ジョー・バイデン大統領は、大統領の職に適していない」と非難した。
グリーン議員は今月中旬、バイデン氏が大統領に就任する翌日に弾劾条項を提出する意向を示した。
上院の国土安全保障委員会と財政委員会は昨年9月23日、ハンター・バイデン氏の金銭疑惑に関する調査報告書を公開した。
報告書は、ジョー・バイデン氏が副大統領として米国のウクライナ政策を担当していた当時、ハンター氏がブリスマの取締役だったため、利益相反が起きたとし、「ウクライナで反腐敗を推進していた米政府官僚は難しい立場になった」という。
報告書は、ハンター氏と元ビジネスパートナー、デボン・アーチャー(Devon Archer)氏が「身元が疑わしい外国人から数百万ドルを得た」と明かした。また、ハンター氏が中国当局や中国軍の関係者との間で、数百万ドル規模の「疑わしい取引を行った」という。
ジョー・バイデン氏は、ハンター氏および一族の不正行為について否定している。
バイデン氏のスポークスマン、アンドリュー・ベイツ(Andrew Bates)氏は昨年10月初め、報告書について「右翼の陰謀論に基づく攻撃だ」と反発した。
(翻訳編集・張哲)