ドイツの複数の政府高官が3月2日に明らかにしたところによると、ドイツのフリゲート艦は、今年8月にアジアに向けて出発し、帰路に南シナ海を通過し、2002年以来初めて南シナ海を航行したドイツの軍艦となった。
ロイター通信は、ドイツ外務省や国防総省の高官が、この軍艦は、いわゆる「12カイリ」水域を通過しないだろうと明らかにしたと伝えた。
今年に入ってから、中共は南シナ海などの海域で頻繁な軍事演習を行い、台湾にも頻繁に軍用機を派遣して妨害を行ったため、南シナ海情勢がさらにエスカレートし、国際社会の注目と反応を招いた。
今年2月、フランスは軍艦と潜水艦を南海に派遣した。アメリカは南シナ海で2大空母戦闘群を合同演習。英国はインド・太平洋地域にも空母を派遣予定だ。
フランス国防長官パルリ氏は2月8日夜、フランス海軍の原子力潜水艦「エムロード」と海洋支援艦「セーヌ」が南シナ海を航行していたことをTwitterで明かし、海上にいた2隻の艦の写真も添付した。
「この特殊パトロール隊は先ほど南シナ海を横断しました。これは、オーストラリア、米国、および日本の戦略的パートナーと肩を並べるフランス海軍の長期にわたる遠距離配備能力を示すものです」と述べた。
英国海軍は1月4日、英国史上最大の戦艦である空母 「クイーン・エリザベス」 を柱とする英国空母戦闘群が作戦能力を備えたと公表した。必要なら5日以内に戦闘群が準備できるとした。
最初の展開の具体的な日付はまだ発表されていないが、英国の『デイリー・メール』によると、空母は今年5月に就航する予定。
CNNによると、英国防総省当局は2017年以来、空母「クイーン・エリザベス」 号の初の配備にアジア太平洋地域が含まれ、南シナ海を航行する可能性があるとの見方を示してきた。
南シナ海は重要な国際航路であり、海底には豊富な石油・天然ガス資源が埋蔵されている。
現在、中国を除く台湾、フィリピン、ブルネイ、マレーシア、ベトナムが、この海域の領有権を主張している。
中共はここ数年、南シナ海の人工島に軍事警戒所を設置している。
米海軍は、定期的に「航行の自由作戦」を行っており、米国船は南シナ海の島々に接近し、国際水路を航行する自由というメッセージを送っている。
米政府も、北京が南シナ海を軍事的に利用し、南シナ海の石油とガスを採掘するアジアの隣国を脅迫したと指摘した。
(翻訳編集:盧)