およそ2万人が犠牲になった東日本大震災から3月11日で10年を迎えた。宮城、岩手、福島など東北地方を中心に東日本各地で追悼行事が行われた。宮城県名取市閖上地区では、亡くなった家族や友人への想いをつづったハト型の風船を飛ばした。
東京の国立劇場では、東日本大震災十周年追悼式が開かれ、両陛下も参列された。陛下は、「今なお様々な困難を背負いながらも、その苦難を乗り越えようとたゆみない努力を続けている人々に思いを寄せ、安らかな日々が一日も早く戻ることを皆さんと共に願い、御霊(みたま)への追悼の言葉といたします」と述べられた。
行方不明者の捜索を前に宮城県亘理町の海岸で地震と津波の犠牲者に黙とうをささげる、宮城県警察官たち。気仙沼市から亘理町にかけての沿岸部で、ボランティアも参加する一斉捜索が行われた。震災関連の漂着物や遺留品が近年も発見される例がある。
2021年3月11日、宮城県仙台市の荒浜地区で、人々が日の出の際に地震と津波の犠牲者に祈りをささげている。
宮城県石巻市で子どもたちが黙とうする。10年前、東日本を襲ったマグニチュード9.0の巨大地震は、10メートルの津波を引き起こし、10キロまで内陸に押し寄せた。
宮城県仙台市で、沖に向けて手を合わせる人々。 仙台市では震度7の地震を観測し、7メートルの津波が仙台港に到達した。被災宅地は5000世帯に及んだ。同市によると、この地震と津波による犠牲者は1906人。
犠牲者を追悼する岩手県釜石市の人々。岩手県は2月に条例を制定し、震災の教訓を伝承する日として3月11日「東日本大震災津波を語り継ぐ日」に定めた。
(大紀元日本語ウェブ)