トランプ前大統領はこのほど、1月の退任前にバイデン大統領に残した手紙の内容を明らかにした。
トランプ氏は22日のリサ・ブース氏とのインタビューで、バイデン氏に残した手紙について、「私は彼に幸運を願った。手紙は数ページあり、心からのメッセージだった。彼がうまくやるのを見たいからね」と述べた。
また、「彼がうまくやってくれることを望んでいるが、それにはキーストーン・パイプライン(カナダの油田と米メキシコ湾岸の製油所を結ぶパイプライン)の閉鎖は含まれていない。ちなみに、このパイプラインは鉄道で(原油を)運ぶよりも環境に優しい。しかし、(バイデンの)友人であり支持者でもあるウォーレン・バフェットは鉄道を持っている。誰もこの事を話さない」と付け加えた。
バイデン氏は1月のインタビューでは手紙の内容に言及しなかったが、「非常に寛大だ」と述べた。
近年、退任する大統領は新任の大統領に宛てた手紙を、大統領の執務机「レゾリュート·デスク」に残すことが伝統となっている。この執務机は19世紀にビクトリア女王から米国に贈られたものだ。
伝統の始まりは、ロナルド・レーガン大統領が、彼の後を継いだジョージ・H・W・ブッシュ大統領に手紙を残した事だった。
オバマ氏がトランプ氏に残した手紙の一部にはこう書かれていた。「このオフィスはユニークで、成功のための明確な青写真がなく、私からのアドバイスが役立つどうかは分からない…この世界でアメリカのリーダーシップは本当に不可欠だ。行動と模範を通じて、冷戦終結以来着実に拡大してきた国際秩序を維持することが、我々にかかっている」
そしてその前、ジョージ・W・ブッシュ氏がオバマ氏に残した手紙にはこう書かれていた。「あなたが今感じている責任の重さを経験できた人はほとんどいない。この瞬間の興奮と、直面する課題を知る人もほとんどいない…試練の時が来るだろう。批評家たちは激怒するだろう。あなたの『友人』はあなたを失望させるだろう。しかしあなたには、慰めをくれる全能の神があり、あなたを愛する家族があり、応援してくれる国民があり、私もそのひとりだ。何が起ころうとも、あなたが率いる人々の品性と思いやりがあなたを励ましてくれる」
(大紀元日本ウェブ編集部)