米フォーブス誌が6日、2021年版の世界長者番付(World’s Billionaires)を発表した。これによると、トランプ前大統領は在任中の4年間で、純資産が約32%目減りした。金額にして約10億ドル(約1095億円)規模の減少だという。
トランプ氏は資産総額24億ドル(約2629億円)で、番付の1299位となった。大統領に就任した17年には、同氏の資産総額は35億ドル(約3834億円)で、世界長者番付の順位は544位だった。昨年の順位は1001位。
フォーブス誌は、トランプ氏の資産の目減りについて、大統領就任前にポートフォリオを売却しなかったことが原因だとの見方を示した。
トランプ氏の支持者で牧師のフランクリン・グラハム(Franklin Graham)氏は、米FOXニュースのインタビューで、トランプ氏が大統領在任中に、給料を受け取らなかったことを強調し「すべての給与を戻した(各政府機関に寄付した)」と述べた。
また、グラハム氏は「トランプ氏は金儲けのために大統領になったのではない。彼はアメリカのことを最優先にしていた」と話した。
2019年8月、トランプ氏は記者会見で、「大統領であることで、私は30億~50億ドルの損失を被るだろう。でも、気にしていない」と明かし、「私はこの国と国民のために(大統領の仕事を)やっている」とした。
(翻訳編集・張哲)