調査報道の非営利団体、プロジェクト・ベリタスの創設者であるジェームズ・オキーフ氏は、ツイッターによるアカウント停止を受けて、19日にツイッターを名誉毀損で訴えた。同社はオキーフ氏が偽アカウントを使用したと主張している。
アカウント停止の時点で、オキーフ氏のフォロワーは92万6千人を超えていた。アカウント停止の数日前、彼はCNNのテクニカルディレクターに対するおとり調査の動画を公開していた。一連の動画の中で同CNN幹部は、CNNがトランプ大統領を引きずり下ろすために「プロパガンダ」を流した事や、視聴率のために意図的にパンデミックへの恐怖を煽った事などを話した。
「中傷を受け、人生を台無しにされ、反撃する手段を持たないアメリカ人のために、このチームは戦う」とオキーフ氏はテレグラムに書いた。
「私に対して悪意の嘘をついたツイッターの暴政、そして『プロパガンダ』を流したことを認め、それを我々に暴露されたCNN。根本は何も変わらない。真実は一つしかない。何百万人もの人々がその真実を見抜いている。これは膨大な富と権力に支えられた暴政だ。私たちは勝つ。負けるわけにはいかない」
ニューヨーク州最高裁判所に提出された同訴状では、ツイッターはオキーフ氏のアカウントの永久停止に関する声明の中で、同氏を故意に中傷したと主張している。
訴状には、「オキーフ氏が『偽アカウント』を使用していたという虚偽の申し立ては、彼にとって特に損害が大きい。オキーフ氏はジャーナリストであり、彼の報道の透明性と正確さの評判は、彼の職業にとって重要だ」と記されている。
ツイッターは4月15日、予告も説明もなくオキーフ氏のアカウントを永久禁止した。その直後、同社はオキーフ氏が「偽のアカウントを操作していた」と非難する声明を報道機関に流した。
ツイッターにコメントを求めたが、すぐに回答は得られなかった。
ツイッターは2月にも、プロジェクト・ベリタスの2つのアカウントを停止している。ツイッターは当時のアカウント停止の理由として、動画の中でフェイスブックの副社長、ガイ・ローゼン氏の自宅の外の場面があり、これが「個人情報」に関する同社の規則に違反したと主張した。
訴状によると、ローゼン氏の動画には彼の住所に関する詳細は含まれておらず、さらにツイッターは「個人情報」を含む他のコンテンツをブロックしていないという。例として、あるトランプ支持者の自宅の外でCNNの記者が質問する動画が挙げられた。200万回以上視聴されたこの動画は、現在もツイッター上に残っている。
(大紀元日本ウェブ編集部)