6月1日、テニス選手・大坂なおみ氏は自身のツイッターで全仏オープンを棄権すると表明した。
大坂選手は1日、「数日前に投稿したときに想像していなかった状況が起きてしまった。意図したものでもない。誰もがパリで開かれているテニスの大会に再び集中できるようにするため、大会やほかの選手、そして私自身にとって私が撤退するのがベストだと思った」と述べ、大会を棄権すると表明した。
そのうえ、「2018年の全米オープンから、長い間、うつ病があって対処するのに苦労した」と自身の状況について説明した。大坂選手は試合の後の記者会見について、「アスリートの精神状態を考慮していない」などとして、「インタビューで、ベストな回答ができるようにすることはいつも大きなストレスだ」と会見に応じない意向も述べた。
さらに、「しばらくの間コートを離れるが、良い時期が来たらツアーと協力して選手、報道機関、ファンにとって物事をより良い改善できる方法を話し合いたい」と記している。
大坂選手の棄権発表を受けて、全仏オープン大会の主催者が大坂選手に対し、1万5000ドル(約160万円)の罰金を科すと発表した。大会の主催者は公式ウェブサイトで、「大坂選手が全仏オープンを棄権することは非常に残念だ。彼女の早い回復を祈る。来年の大会に参加してくれることを楽しみにしている」とコメントした。
(蘇文悦)