台湾の動物園からサイ「エマちゃん」来日、デビュー控え日本語レッスンも

2021/06/10 更新: 2021/06/10

埼玉県の東武動物公園に6月8日、繁殖のために台湾から輸送されたミナシロサイが到着した。新竹市の六福村野生動物公園から来た雌のサイの名前は「エマちゃん」。東武動物公園によれば、約1週間から2週間の慣らし展示を行う。

東武動物公園は六福村野生動物公園と姉妹提携を結んでいる。東武側は、「東武鉄道の観光事業の一環で、シロサイを飼育している六福村サファリパークからいただけることになった」と大紀元の取材に答えた。3月に輸送される予定だったが、新型コロナウイルス(中共ウイルス)流行のため延期され、今月の到着となった。

台湾で日本の外交事務を担う台北駐日経済文化代表処は10日、エマちゃんの来日にあたり台湾で「日本語レッスンを受けていた」と紹介した。

エマちゃんは、どのような日本語を覚えたのか。東武動物公園の担当は、「台湾の呼び方は『アイマー(艾瑪)』で、飼育員は日本語で『エマちゃん』と声をかけながら作業をしているようです。『エマちゃん』という言葉を覚えたかなと思います(笑)」と答えた。自身の名前を2か国語で理解する、バイリンガルのサイかもしれない。

来園時の様子について、「到着した日はのんびりした感じ。次の日に、展示場というような広いスペースに出したら、うろうろと動き回ったり、元気な姿がみられた」「とても落ち着いており、展示場に出る日もそう遠くない」という。

エマちゃんは、富士サファリパークから来る雄のシロサイ「モランくん」との交配が期待されている。モランくんは、3月に搬入を予定していたが、輸送箱の破損のため、来園日は今秋に延期された。

今のところ、エマちゃんが台湾に帰る予定はないという。モランくんとのお見合いについて、「夫婦になれるよう準備しています。ゆくゆくは、エマちゃんは日本で子供を産んでくれたらうれしいですね」と東武動物公園の担当者は答えた。

(蘇文悦、佐渡道世)

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