米NBCニュースは30日、中国武漢ウイルス研究所の著名研究者、石正麗氏が少なくとも中国軍科学者2人と協力してコロナウイルスを研究していたことを証明する証拠を掴んだと報道した。米国では、中共ウイルス(新型コロナウイルス)が実験室から漏えいしたとの見方が強まっている。
石正麗氏は今年3月、米紙ニューヨーク・タイムズに対して、武漢ウイルス研究所と中国軍が協力関係にあることを否定した。
NBCニュースは石氏の発言を批判し、同氏と中国軍とのつながりを証明する証拠があるとした。同報道は、同氏が2018年に中国軍の研究者である童貽剛氏とコロナウイルスを研究していたと示した。また、2019年12月、石氏は中国軍の専門家、周育森氏とも同様の研究を行ったという。しかし、2020年9月の英字研究論文の中で、周氏は「故人」と紹介された。
NBCニュースは、周氏の死因は不明だとした。
欧米メディアはこれまで、石正麗氏、または武漢ウイルス研究所と中国軍の協力関係について報道を行ってきた。
英紙デイリー・メールは4月24日の報道で、中国当局が9年前に始めた秘密の軍事研究プロジェクトに、武漢ウイルス研究所の研究者が参加していたと伝えた。同紙が入手した文書では、このプロジェクトの目的は新種のウイルスを発見することと、病気の流行に関わる生物学の「暗黒物質」を検出することだという。プロジェクトの責任者は、石正麗氏と中国軍の軍事医学科学院 微生物流行病研究所の曹務春所長らが共同で務めた。
また、豪紙オーストラリアンは6月上旬、周育森氏が昨年2月24日、新型コロナウイルスのワクチンの特許を出願したと報道した。これは、中国当局が国際社会に国内の感染拡大を報告した5週間後のことだという。しかし、周氏は同年5月に死亡した。中国当局は同年7月になって、同氏の死亡を公表した。
オーストラリアン紙は、米政府が1月に公開した機密解除文書を引用し、武漢ウイルス研究所が「秘密の軍事活動」を行っていることは確実であるとの見方を示した。
(翻訳編集・張哲)