英空母「クイーン・エリザベス」、中国原子力潜水艦が追跡 6時間以内に発覚

2021/08/10 更新: 2021/08/10

英メディアは8日、現在、太平洋地域を航海中の英空母「クイーン・エリザベス」を中心とする空母打撃群は、中国の商(シャン)級原子力潜水艦(093A型、排水量7000トン)2隻によって追跡されたと報じた。情報収集が行われていたとされる。

英紙「デイリー·エクスプレス(Daily Express)」の報道によれば、中国の潜水艦はクイーン・エリザベス空母打撃群の対潜水艦用ソナー(水中音波探知機)によって発見された。英海軍は、中国の潜水艦によるスパイ活動を予想していたため、南シナ海を出て6時間以内にソナーで空母打撃群を追跡する中国潜水艦を発見したという。中国は南シナ海での領有権を主張している。

同紙は海軍筋の話を引用して、「中国は急速に潜水艦部隊を発展させており、決して過小評価してはならないが、中国の潜水艦部隊は米英と違って実戦経験がない」と報じた。

同情報筋はさらに、「中国は太平洋全域の貿易と安全保障を支配するために潜水艦を配備している。これは国際法違反だ」と指摘した。

中国海軍は現在、潜水艦約66隻を保有しているとみられており、艦艇数を単純比較すれば米国と英国を超えている。

米海軍の情報筋によれば、中国海軍は過去にも米軍艦を追跡しようと企んだことがあると明かした。特に太平洋地域での活動がますます活発になってきているという。

2015年、米空母ロナルド・レーガン (USS Ronald Reagan)は中国の潜水艦によって追跡された。2006年にも、当時日本に駐留していた米空母キティホーク(USS Kitty Hawk)を至近距離で追跡していた。

英クイーン・エリザベス級空母「クイーン・エリザベス(R08)」とその空母打撃群(CSG)は、今年5月に出港し、日本を含むアジアで6カ月間にわたり展開する予定だという。

(翻訳編集・李凌)

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