中国発のショートムービープラットフォーム「TikTok」は今や10億人以上のユーザーを抱えている。その強力なアルゴリズムはユーザーの依存性を高め、人々がコンテンツに溺れる一因となっている。その高い中毒性から、TikTokは米国の政治家に「デジタルフェンタニル」と評されている。
「ウォールストリートジャーナル」紙の調査チームによると、TikTokは麻薬やポルノ、危険な「チャレンジ動画」をおすすめとして表示することがある。非道徳的なコンテンツにより、人命の損失や経済的損害が発生し、日本ではTikTokに投稿された悪質な動画によって企業が損害を被った。
更に深刻な問題として、中国共産党がTikTokを利用してユーザーの個人情報を収集し、認知戦や世論操作を行うことが懸念されていることだ。米国のトランプ前大統領は2020年、TikTokへの新規登録を規制しようと試みた。今では世界各国でTikTokの危険性が認知され始めている。TikTokの利用に規制をかける「禁止包囲網」は、今や14カ国に広がっている。
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