富貴な時こそ困窮の日々を思う 驕奢、放縱すべからず!

唐の時代、紀王李慎(第二代皇帝・唐太宗の十男)に楚媛(そえん)という娘がいました。楚媛が八歳の時、父親が病に伏し、楚媛は心配で食が進まなくなりました。娘の沈んだ表情を見た紀王は、自分の病気が治ったとうそをつきました。しかし、楚媛は父親の顔色が相変わらず良くないことに気づき、ますます食事が喉を通らなくなってしまいました。楚媛は非常に父親思いだったのです。
2021/04/14