【大紀元日本11月12日】中国国家環境保護総局副局長・張力軍氏は、10月末に北京で開かれた環境問題研究討論会で、中国の20%の都市住民が深刻な大気汚染の環境下で生活しており、酸性雨の被害面積は三分の一で、二酸化硫黄排出量は世界第一位と発表した。博訊ニュースネットが伝えた。
張氏は、中国の都市の大気汚染は、ほこり、酸性雨、光化学スモッグ、呼吸器疾患の原因となる浮遊粒子状物質が、物理・化学・生物反応によって複合型汚染が形成され、被害状況をもたらしたと分析し、中国の大型都市の大気汚染は中小都市より深刻であると示した。特に人口規模が100~200万人の都市では大気汚染がもっとも厳重だと示唆した。
張氏は、中国全体の30%の面積が酸性雨の被害を受けており、一部の地域における酸性雨の沈殿汚染は非常に深刻だと警告した。2004年に中国の二酸化硫黄排出総量は世界でもっとも高い2600万トンに達し、そのため、酸性雨の汚染も深刻化したと指摘した。
張氏はこれから15年後までに、中国の人口が14・6億人に達するという予測の中で、現在の資源消費および汚染制御レベルでは、汚染負荷が4~5倍に増加するであろうと警告した。
環境保護総局はすでに、中国における酸性雨および二酸化硫黄汚染予防5ヵ年計画の制定、および実施や大気汚染規制の制定により、対象とされた都市に対して投資リスク警告システム、新設予定である種々の企業の制御などを含む大気汚染制御措置を積極的に取り組み始めている。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。