中国西北部に「砂の壁」 飲み込まれていく町

2018/11/28 更新: 2018/11/28

中国西北部甘粛省の一部の地域では25日、大規模な砂嵐に見舞われた。インターネットに投稿された動画では、同省張掖市では、高さ100メートルの「砂の壁」が現れ、町をゆっくりと飲み込んでいく様子が映っている。

「砂の壁」を目撃した同市の飲食店経営者は大紀元に対して、当日同地域では非常に強い風が吹き荒れていたと述べた。「毎年このような砂嵐が発生するが、地方当局から説明を受けたことがない」

もう一人の女性の市民は、砂嵐が発生前、地元当局からの注意喚起がなかったと批判した。砂嵐に見舞われたこの数日、マスクの使用が欠かせなかったため、生活に支障をきたした。

 

一部のネットユーザーは、巨大な砂嵐について「ハリウッド映画級だ」と嘆いた。

砂嵐は、26日午前甘粛省の隣省、陝西省西安市の一部でも観測された。

地元紙・華商報によると、気象当局の観測データでは26日昼頃から、西安市、咸陽市、延安市などで大気中の粒子状物質(PM10)の濃度が上昇し始め、各地は深刻なスモッグに見舞われた。午後4時頃、藍田県など一部の地域の大気質指数(AQI)が1000を上回ったという。

 

(翻訳編集・張哲)

関連特集: 大気汚染