民主活動家・許万平氏、12年の禁固刑

2005/12/27 更新: 2005/12/27

【大紀元日本12月27日】四川省重慶市看守所に監禁されている中国国内の民主活動家・許万平氏(44)は23日、中共政権に「国家政権転覆扇動」との罪で、12年の禁固刑を言い渡された。大紀元の取材で明らかにしたところによると、判決の前、妻の陳賢英氏は北京著名人権弁護士高智晟とその助手に許氏の弁護を依頼したが、当局に禁じられたという。

許氏は今年4月の反日デモの首謀者とされ、重慶裁判所で国家政権の転覆を扇動した罪状が確定されたという理由で、12年間の禁固刑を科せられた。許氏の奥さん陳賢英氏は、当局による罪状認否事実を真っ向から反論し、許氏はまったく反日デモに関与や参加していなかったと訴えた。

許氏の親友によると、当局は1989年「天安門事件」民主運動に参加して以来絶えず民主と人権活動を行ってきた許氏に対して、許氏を逮捕するために常に罪名を網羅しているという。今回の反日デモに参与することで国家政権転覆扇動罪のほか、2004年6月にも麻薬販売の罪名で許氏を逮捕したという。

許氏は1989年中共当局に武力鎮圧された大学生の民主運動「天安門事件」に参加し、その後「中国行動党」の創立に取り組んだが、中共当局に逮捕され、8年間も監禁された。1998年に出獄した許氏は「中国民主党」の設立に力を注いだが、またもや共産党に「市民暴動扇動」罪で3年間監禁された。2001年釈放された許氏は引き続き中国の民主や法治、人権を実現させるための活動を積極的に推進し、2004年6月、「天安門事件」の15周年の記念日を前に、許氏は中国当局によりコカインの違法所持との罪状で逮捕され、警察から拷問を受け、48時間もイスに縛り付けられたという。

中共当局は今年4月30日に許氏を再度連行し、5月24日に「国家政権転覆扇動」罪で正式逮捕、重慶市看守所に拘留した。

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