トランプ氏が次期副大統領候補に誰を選ぶかに関する期待が高まっている。トランプ氏は16日のインタビューで共和党全国大会でその人物を発表する可能性が高いと述べた。

共和党全国大会は7月にウィスコンシン州ミルウォーキーで開催される予定。ウィスコンシン州は2024年の選挙における重要な州である。トランプ氏は2016年にはこの州で勝利を収めたが、2020年にはバイデン氏に僅差で敗れた。

トランプ氏は16日のスクリップス・ニュースのインタビューで大会で副大統領候補を発表するかどうかについて言及し、「かなりの確率でそうなると思う。何事も100%とは言えないが、かなり可能性は高い。ミルウォーキーで発表する予定だ」と述べた。

2016年、トランプ大統領はオハイオ州クリーブランドで開かれる共和党全国大会のわずか3日前に、マイク・ペンス氏を副大統領候補に指名したことを発表した。

共和党の大統領候補が副大統領候補の発表を党大会まで待った最後の例は1988年だった。当時の大統領候補ジョージ・ブッシュ氏が8月の党大会3日目にダン・クエール氏を副大統領候補として発表した。

一方、民主党の大統領候補が副大統領候補の発表を党大会まで待った最後の例は1976年で、カーター氏が7月の党大会最終日にモンデール氏を副大統領候補として選んだと発表した。

1968年の大統領選以来、事実上の候補者が副大統領候補を公表した最も早いケースは、2004年の民主党候補ジョン・ケリー氏が党大会の20日前にジョン・エドワーズ氏を選んだ時だった。共和党では、ミット・ロムニー氏が2012年の党大会の16日前にポール・ライアン氏を副大統領候補に選んだ。

トランプ氏の2024年副大統領選

トランプ前大統領は、副大統領候補として考えている人をいくつか示唆しつつ、他の有名人を候補から外している。しかし、トランプ前大統領の副大統領候補を見極めるのは難しく、彼は公に特定の候補者について言及することを控えめにしている。

今週、トランプ前大統領の副大統領候補として考えられている数人が、ニューヨークで進行中の彼の裁判の外で支持を表明した。

13日には、オハイオ州選出のヴァンス上院議員がマンハッタン裁判所でトランプ前大統領と一緒に姿を見せた。14日には、2024年の副大統領候補の有力候補と噂されるノースダコタ州のダグ・バーガム知事と元共和党大統領候補のラマスワミ氏も同じく裁判所でトランプ氏と共に現れた。

他には、ティム・スコット上院議員、トランプ前政権の閣僚、ベン・カーソン博士、そして民主党から離党したタルシ・ギャバード元下院議員の名前も挙げられる。

5月初め、共和党副大統領候補として噂される人物らが、フロリダ州にあるトランプ氏の私邸マー・ア・ラーゴとクラブを訪れ、共和党チケットのナンバー2の座をかけたオーディションと思われる資金集めを行った。

参加者には、バーガム氏とスコット氏のほか、マルコ・ルビオ上院議員とエリス・ステファニク下院議員がいた。

元国連大使で、2024年の共和党指名争いで敗れたニッキー・ヘイリー氏に関して、トランプ氏はTruth Socialでの投稿で「副大統領の候補としては考慮されていない」と明言している。

7月の共和党全国大会

共和党の指名大会がミルウォーキー市で7月15～18日にかけて開催される予定だ。数万人の代議員、ゲスト、メディア関係者が全米から集まり、さらに何百万人もの人々が自宅からこの進行を視聴し、トランプ氏とその副大統領候補を11月の選挙で党の代表として正式に指名することになる。

トランプ前大統領はスクリップス・ニュースのインタビューで「私たちは素晴らしい時間を過ごすだろう」と述べた。「会場は美しく、素晴らしい空間だ。我々は多くのお金を投じ、それを州にもたらしている。投票するときに人々がそれを覚えていてくれることを願っている」と表明した。

党大会の開催地について、トランプ氏は、ミルウォーキー、ナッシュビル、ピッツバーグ、ソルトレイクシティの4都市を検討しており、「選択肢はたくさんある」と述べた。ミルウォーキーは2020年の民主党大会の開催地でもあったが、新型コロナの影響でほとんどオンラインの開催となっていた。

一方で共和党は当初、ノースカロライナ州シャーロットで開催する予定だったが、コロナの流行により、大会は主にオンラインで実施され、一部のイベントはホワイトハウスのサウスローンで開催された。

トランプ氏は2024年の選挙でウィスコンシン州が果たす役割の重要性を強調し、インタビューで「ウィスコンシン州は我々にとって本当に重要な州だ。我々がウィスコンシン州を制する必要がある。勝ちたいと思っている。ウィスコンシン州で勝利すれば、全てを勝ち取ることができると思う」と表明した。