米CBSニュースとYouGovが実施した世論調査によると、3月4日夜にトランプ米大統領が行った施政方針演説は、76%の視聴者の支持を得たことが分かった。また、ニールセンの視聴率調査によると、3660万人以上が演説を視聴した。
トランプ大統領はこの演説で、就任から6週間の主要な政策について振り返り、不法移民改革、連邦機関の改革、ロシア・ウクライナ戦争の終結、カナダ・メキシコ・中国からの輸入品への新たな関税導入などについて言及した。
調査は、トランプ氏の演説を視聴する予定の人々を対象に事前に行われ、演説直後に感想を尋ねた。76%の視聴者が演説を支持し、23%が支持しないと回答した。視聴者の内訳は、共和党支持者が51%、無党派層が27%、民主党支持者が20%だった。
この調査は1207人の成人視聴者を対象に行われ、誤差範囲は±3.4ポイントとされている。
視聴者の反応
調査によると、63%の視聴者が「大統領は関心のある問題に十分な時間を割いていた」と回答した。また、68%が「演説を聞いて希望を感じた」と答え、54%が「誇りに思った」と述べた。一方、27%が「不安を感じた」、16%が「怒りを覚えた」という。
トランプ氏の演説中の態度についても高い評価が得られ、74%が「大統領らしく、かつエンターテイメント性があった」と回答し、71%が「演説に鼓舞された」と答えた。
政策に関しては、視聴者の多くが以下の計画を支持した。
- 連邦政府の支出削減と無駄の排除(77%)
- 移民改革(77%)
- ロシア・ウクライナ戦争の終結(73%)
- 関税の導入(65%)
議会での出来事
演説中、一部の野党議員は「False(偽り)」や「protect medicaid(メディケイドを守ろう)」といったスローガンを掲げ、抗議の意を示した。また、テキサス州選出の民主党のアル・グリーン下院議員はトランプ大統領に何度もヤジを飛ばし、演説を妨害したとして会場から退場させられた。この措置について、視聴者の76%が支持した。
トランプ氏は演説で、「カナダ、メキシコ、中国への関税措置により、一時的に経済の混乱が生じる可能性があるが、最終的にはアメリカを再び豊かにする」と強調した。
また、イーロン・マスク氏とDOGEが果たしている役割を称賛した。
トランプ氏は、「私たちはわずか43日間で、多くの政権が4年、あるいは8年かけても達成できない成果を上げた。これはまだ始まりに過ぎない」と語った。
マイク・ジョンソン下院議長は、「バイデン政権の4年間にわたる失政の後、トランプ大統領は迅速に行動し、アメリカの偉大さを取り戻すという約束を果たしている」とコメントした。
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