中国の自動車市場で値下げ競争が激化し、主要メーカーの収益悪化が鮮明になっている。BYDの2026年上半期の純利益は前年同期比20.5%減となり、長城汽車や長安汽車も大幅減益となった。理想汽車など新興EVメーカーは赤字に転じ、海外販売の拡大も収益を十分に補えていない。
中国メディアによると、中国国内では新たな需要の伸びが鈍り、値下げ競争も続いている。多くのメーカーは売上高を維持したものの、利益は減少しており、「増収減益」が広がっている。
業界最大手のBYDは、2026年上半期の親会社株主に帰属する純利益が123億2500万元(約2500億円)となり、前年同期比で20.5%減少した。国内での競争激化などを背景に、自動車事業の利益率が低下している。
上海汽車集団(SAIC)の純利益は前年同期比14.38%減、吉利汽車は同2%減となった。吉利汽車は、主要メーカーの中では減益幅が最も小さかった。
長城汽車は、売上高が前年同期比10.58%増えた一方で、純利益は同61.11%減となった。長安汽車は売上高と純利益がともに減少し、純利益は同64.32%減だった。奇瑞汽車の純利益も同11.7%減となった。
赤字5社の損失は2810億円超
赤字に転じるメーカーも出ている。セレスは純損失17億1700万元(約340億円)を計上した。広州汽車集団(GAC)の純損失は44億6700万元(約890億円)で、前年同期より赤字幅が75.98%拡大した。
江淮汽車は、売上高が前年同期比14.31%増えたが、親会社株主に帰属する純損失は7億4900万元(約150億円)となった。非経常損益を除く純損失は9億9100万元(約200億円)で、営業活動によるキャッシュフローも52億8800万元(約1060億円)の純流出となった。
新興EVメーカーも厳しい状況にある。理想汽車は第2四半期の純損失が17億元(約340億円)となり、上半期の損失は39億9000万元(約800億円)に上った。前年同期の黒字から赤字に転じ、粗利益率もほぼ半減した。小鵬汽車(XPeng)の純損失は31億2100万元(約620億円)だった。
セレス、広州汽車集団、江淮汽車、理想汽車、小鵬汽車の5社の損失額は、合計で140億4400万元(約2810億円)に上る。
海外での販売は増えているが、関税や販売網の整備費用、為替変動などが重荷となっている。海外事業が、全体の収益改善を支えるまでには至っていない。
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