【独占インタビュー】袁紅氷氏が明かす「中国共産党による臓器摘出」の内幕

2026/09/23 更新: 2026/09/23

オーストラリア・シドニーで開催されている第31回国際移植学会大会を機に、世界の臓器移植医療や医療倫理が改めて注目されている。その中で、中国における移植用臓器の入手経路や、それに伴う医療倫理、人権をめぐる問題にも国際的な関心が集まっている。

2026年9月20日から23日まで、世界各地の移植医療の専門家がシドニーに集まり、第31回国際移植学会大会(TTS 2026)に参加している。大会では、臓器移植に関する最新の研究成果や今後の発展について議論が交わされている。

世界で臓器移植技術が発展を続ける一方、中国における移植用臓器の出どころは長年、国際社会から問題視されてきた。国連の人権専門家は2021年、中国で拘束されている法輪功学習者のほか、宗教・信仰団体や少数民族の人々から、生きたまま臓器が摘出されているとの申し立てを受けたと発表し、こうした訴えについて「極めて衝撃を受けている」と表明した。

では、中国共産党(中共)はどのように生体から臓器を摘出しているのか。その目的や運用の仕組みは何か。そこから得られた資金はどこへ流れているのか。

大紀元は、中共の政治事情に詳しく、現在オーストラリアに在住する法学者の袁紅氷氏にインタビューし、中国の政治、人権、臓器移植の観点から見解を聞いた。

中国の臓器移植の背後にある人権問題

袁氏は、臓器移植は本来、医学分野における人類科学の大きな進歩であり、人々のために役立てられるべきものだと指摘する。しかし、中国の現在の政治体制の下では、臓器移植が人権侵害の手段へと変質したとの見方を示した。

袁氏は、江沢民が中国共産党政権を率いていた当時、法輪功学習者に対して極端な憎悪を抱いていたと主張する。その結果、1999年以降に始まった法輪功への弾圧は「集団絶滅型の大規模迫害」に発展したとした。

また、江沢民が法輪功学習者について「肉体的に消滅させ、経済的に断つ」と主張していたとも述べた。

袁氏によれば、こうした政治的背景に加え、人体臓器移植が巨額の利益を生むことから、中国では法輪功学習者から生きたまま臓器を摘出するという「人も神も憤る」犯罪が起きたという。

さらに、これはすでに巨大な産業チェーンに発展し、中共当局の統制下にある「専売特許」のようなものになっていると述べた。

法輪功学習者による臓器摘出問題の告発

袁氏は、中共による生体臓器摘出という衝撃的な行為を最初に告発したのは法輪功学習者だったと述べた。

学習者たちは20年以上にわたる卓越した努力によって、21世紀で最も深刻な人権災害の一つだとする問題を、次第に国際社会の目に見える形で明らかにしてきたという。

袁氏は情報筋から得た話として、臓器摘出は国家機関が管理し、具体的には中共中央軍事委員会の後勤部門の病院体系、中国司法部傘下の刑務所とその医療体系、中国公安部傘下の留置場や拘置所などの拘禁施設と関連する医療体系三つの主要な体系が運営に関わっていると説明した。

また、こうした臓器移植の対象となる患者には、中共の各級幹部や、彼らに従属する「白手袋」と呼ばれる資産管理などを担う代理人、さらに買収された企業家などが含まれるとした。

袁氏はその他にも、中共の外交部、統一戦線工作部、対外連絡部は、国際社会の政治、文化、経済など各分野にいる臓器を必要とする人物と接触している。臓器移植を世界への浸透と勢力拡大のための『統一戦線工作の陰謀』として利用していると述べ、中共政権による厳しい情報統制の下で、これらすべてが秘密裏に覆い隠されてきたとし、「法輪功学習者がこの犯罪を明るみに出した」と述べた。

臓器取引と資金の流れ

臓器移植をめぐる経済的利益について、袁氏は、習近平による個人独裁体制が極端な形で進む中、法輪功学習者だけでなく、現在拘束されているウイグル人など他の弱い立場にある人々も、臓器摘出の「産業チェーン」の被害者になっていると主張した。

そこから得られた資金については、一方では中共の「社会安定維持」のための資金に充てられ、もう一方では秘密軍事費の重要な財源になっているとした。

袁氏によると、良心的な関係者から得た情報では、中共が公表している軍事費は年々増加しているが、非公開で投入される軍事費は公表額の半分を超える規模に達するという。

袁氏は、習近平がこうした資金を空軍や海軍、水上艦艇などの整備・発展に投入していると主張した。

「これは明らかに、台湾海峡で戦争を起こすための準備だ」

中共は邪悪なだけでなく、偽善的だ

中共による臓器摘出疑惑は20年以上前から指摘されているが、西側社会では十分に取り上げられず、今も信じない人が少なくない。これは証拠の問題によるものなのか。

袁氏は、確実な証拠がないことを理由に、中共による「人道に対する犯罪」を直視しようとしないことは、結果的に犯罪の「共犯者」になることだと主張した。

「中共は国家テロリズムを極限まで推し進めているため、人々が法的な意味での『証拠』を入手することは不可能だ。しかし、明らかになっている大量の手掛かりや失踪者、法輪功学習者が告発してきたさまざまな事実、さらにカナダの人権弁護士デービッド・マタス氏など国際社会の良識ある人々による専門的な調査報告は、中国共産党による臓器摘出が存在することを裏付けている」

袁氏は、中国本土の良心的な人々が提供した多くの情報についても、彼らが命の危険を冒して外部へ伝えたものだと述べた。

こうした状況の中で、中共の犯罪を告発する際に、疑いの余地がないほど確実な法的証拠を求めること自体が過度な要求だとの見方を示した。

さらに袁氏は、中共について「邪悪であるだけでなく、最も偽善的だ」と述べた。国内向け、国外向けの宣伝を通じ、自らを「平和の天使」であるかのように装っていると批判した。

1989年の天安門事件の死者数を例に挙げ、袁氏は、中共はこれまで真実の死者数を公表していないと指摘した。

袁氏自身も当日の夜、北京の長安街におり、戦車が学生の体の上を通過する場面を目撃したと証言した。また、その夜は一晩中、銃声が鳴り響いていたと述べた。

「中共政権が極めて邪悪な政権であることを証明するために、これ以上、われわれにどんな証拠を出せというのか」

臓器摘出の対象が一般市民にも拡大

中国では、生体からの臓器摘出の対象が法輪功学習者だけでなく一般市民にまで拡大し、多くの学生や若者が失踪しているとの報道も相次いでいる。

袁氏はこう述べた。

「その原因は、国際社会全体が中共政権に対し、悪を増長させるような宥和政策を取り、犯罪の発生と拡大を放置してきたことにある」

さらに袁氏は、中共が臓器摘出から得た利益を使い、国連の各種機関、人権団体、医療組織などを含め、世界各地で買収工作を行っていると主張した。

国連の一部組織についても言及し、世界保健機関(WHO)は「中共政権の犯罪を覆い隠す組織になっている」との見方を示した。

袁氏は「中共政権は現在、人類全体の自由、平和、民主主義にとって最も深刻な脅威だ」「中共政権こそ、21世紀の人類全体を襲う大災難の根源だ」と述べた。

独裁者は天の裁きを受ける

2025年9月3日、習近平氏は軍事パレードの際、ロシアのプーチン大統領と臓器移植や、人間が150歳まで生きられる可能性について会話した。

袁氏は、このやり取りについて、独裁者の心理を十分に示していると述べた。

「彼らは世界で最も邪悪な権力を握ると同時に、その邪悪な権力の担い手でもある。できる限り長く生き続け、権力に対する欲望を満たしたいと考えている」

しかし、天理や人倫に背き、権力を利用して人道に対する犯罪を犯した独裁者は、最終的には必ず「天の譴責と神の裁き」を受けると袁氏は主張した。

「中国共産党の体制内部にも、良心を失っていない人は大勢いる。彼らは今、中国共産党政権が犯している一つ一つの犯罪を、静かに記録し続けている」

臓器摘出をどう止めるのか

臓器摘出を止めるために何ができるのか。袁氏は「われわれにできることは、中共政権の犯罪を国際社会やさまざまな人々に向けて、絶えず明らかにし続けることだと思う」と述べた。

また、法輪功学習者が20年以上にわたって行ってきた真相を伝える活動や、『九評共産党』の普及、中国共産党、中国共産主義青年団、少年先鋒隊からの脱退を呼びかける「三退運動」は、国際社会に対する力強い模範になっているとした。

では、どのように世界を救い、人々の良知を呼び覚ますのか。

袁氏は、その方法は一つしかないとして「中共政権の実態を、絶えず、深く、粘り強く明らかにし続けることだ」と述べている。

 

責任編集:高静

李潔思
駱亜
中国語大紀元の記者、編集者。
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