2026年の米中間選挙の結果、民主党が連邦議会の上下両院で多数派を奪還し、共和党は両院で過半数を失った。今回の選挙結果は米政界の勢力図を大きく変え、トランプ大統領の今後2年間の政権運営にも影響を及ぼす見通しだ。
民主党が下院で過半数を確保
AP通信は11月4日に、民主党は2026年の中間選挙で、下院の過半数に必要な218議席を確保し、多数派を奪還したと報じた。民主党はすでに上院でも多数派を確保しており、上下両院で主導権を握ることになった。
民主党の下院のハキーム・ジェフリーズ院内総務は、2027年1月3日に始まる新議会で下院議長に選出される見通しだ。実現すれば、米国史上初の黒人下院議長となる。
ジェフリーズ氏は、新議会の発足初日からトランプ政権の責任を追及し、監視を強化する考えを示した。
民主党は、従来共和党が優勢だった複数の選挙区でも勝利を収めた。
ノースカロライナ州第11選挙区では、民主党のジェイミー・エイガー氏が共和党のジェニファー・キャップス・バルコム氏を破った。ニュージャージー州第7選挙区でも、民主党のレベッカ・ベネット氏が共和党現職のトム・キーン・ジュニア下院議員に勝利し、議席を奪った。
民主党はアイオワ州やペンシルベニア州でも、共和党が保持していた複数の議席を奪った。共和党は選挙区の区割りを変更し、議席獲得を有利に進めようとしたが、民主党が下院の多数派を取り戻した。
上院でも民主党が躍進 共和党の地盤で議席獲得
上院選でも民主党は、共和党が長年優勢だった複数の州で躍進した。テキサス州、サウスカロライナ州、ノースカロライナ州、カンザス州、アイオワ州、オハイオ州で共和党の議席を奪い、上院の多数派を奪還した。
ジョージア州では、民主党現職のジョン・オソフ上院議員が共和党のマイク・コリンズ下院議員を破り、再選を果たした。
ニューハンプシャー州では、民主党のクリス・パパス氏が共和党のジョン・スヌヌ元上院議員に勝利し、引退するジーン・シャヒーン上院議員の後任となる。
ノースカロライナ州でも、民主党のロイ・クーパー前州知事が共和党のマイケル・ワトリー氏を破り、議席を共和党から奪った。
上下両院で民主党が主導権
民主党が上下両院の多数派を握ることで、議会の各委員会で委員長職を確保し、召喚状を出す権限も得る。これにより、政府高官に文書の提出や公聴会への出席を求められるようになる。
民主党はすでに、政府運営や移民政策の執行、トランプ一族の財務問題などについて、トランプ政権への調査を強化する方針を示している。ただし、トランプ氏の弾劾手続きに再び踏み切るかどうかについては、党内でも意見が分かれている。
トランプ氏は中間選挙の結果を受け入れ、民主党と協力し、一部の政策では合意を目指す考えを示した。
一方、トランプ氏は以前、民主党が議会を掌握した場合、拒否権を行使して民主党が進める法案の成立を阻む考えを示していた。拒否権の行使が両党の妥協を促すとの見方も示している。
新議会は2027年1月に発足する。民主党が掲げる政策をどこまで実現できるかは、ホワイトハウスや共和党との協議にかかっている。
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