奄美、中国からの数千人大型クルーズ船誘致案 町長が断念を発表
国土交通省が2年前から、鹿児島県の奄美大島南部・瀬戸内町(人口約8900人)に、中国から5000人あまりの訪日客を運ぶ大型クルーズ船の寄港誘致を持ちかけていた事案で、鎌田愛人町長は8月23日、記者会見を開き、誘致の受け入れを断念したことを発表した。町長は、住民の理解が得られなかったこと、第三者を含めた検討協議会からの寄港誘致案に関する7提言が、短期的には実行困難であることなどを理由に挙げた。
奄美大島、大型クルーズ船寄港で日本初「独占チャイナリゾート計画」浮上 町民は怒りと不信
「奄美の大自然や文化は、先祖が敬い守られた宝物。お金で売るなどあり得ない。独占チャイナリゾート計画には断固反対です」
世界遺産登録の見送り、奄美住民「よかった」多すぎる観光客に懸念
「2020年までに訪日客4000万人」を掲げる国は、外国人観光客を歓迎する姿勢を示す。いっぽう、暮らしと観光業には相性の悪い点が多々ある。たとえばユネスコ世界遺産に登録(2007年)された景勝地でリゾートアイランド化した済州島は、多すぎる来島客に悩まされている。
奄美大島に食指伸ばす 世界大手クルーズ副社長は中国人
静かな離島、鹿児島県の奄美大島に不釣り合いな大型訪日観光計画が持ち上がった。背景には、活況を迎えているクルーズ船旅行に力を注ぐ、野心的な中国向けの世界的ビジネスがある。
奄美35人集落に中国人5000人?大型クルーズ船誘致計画、国が検討
乗客乗員わせて約7500人を運ぶ世界最大級(排水量22万トン)大型クルーズ船を寄港させる港湾建設計画に注目が集まっている。一部報道によると、クルーズ船は中国発ルートで乗客のほとんどが中国人、週2~3回来航するという。