中国の債務総規模、対GDP比で303%に=国際金融協会
米中貿易戦の影響で、中国の2019年4~6月期国内総生産(GDP)成長率が前年同期比6.2%と27年ぶりの最低水準になったと報じられた一方で、中国の債務総規模も急速に膨らんだことが明らかになった。国際金融協会(IIF)によると、今年1~3月期において、中国の企業、家計、政府の総負債は40兆ドル(約4308兆円)を上回り、対GDPで303%に達した。
中国人民銀総裁「企業債務高すぎる」
中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は20日、中国政府が主催した「中国経済発展ハイレベルフォーラム」において、「国内総生産(GDP)に占める企業債務の比率が非常に高い。高すぎる負債比率を持つ経済はより簡単にマクロ的経済リスクが生じる」と発言した。21日付英フィナンシャル・タイムズが報じた。
中国の9月末M2は14.8%増で対GDP比200%、総裁「紙幣量多くない」
中国人民銀行(中央銀行)は13日、9月末時点の広義マネーサプライ(M2)は前年同期比で14.8%増の94兆3700億元(約1180兆億円)で、狭義マネーサプライ(M1)は同7.3%増の28兆6800億