【大紀元日本10月19日】グローバル人権聖火リレーは10月16日、フィンランドのヘルシンキ市に到着した。歓迎式典では、国会議員や学者などが応援演説を行い、中国の人権を支持する多くの民衆が参加した。現職国会議員、男子五輪金メダリストのジュハ・ミィエト(Juha Mieto)氏と女子五輪金メダリストのキィルヴェスニィエミ(Marja-Liisa Kirvesniemi)氏が、聖火ランナーを務めた。
ジュハ・ミィエト氏は1976年インスブルーク冬季五輪の4x10キロ男子クロスカントリーで金メダルを獲得し、そのほか4つの五輪メダルを獲得した。キィルヴェスニィエミ氏は1984年サラエボ冬季五輪で個人クロスカントリーの三種目(5、10、および20km)を制覇し、リレーでも銅メダルを獲得した。二人はほかの国際試合でも多くのメダルを獲得した。
国会議員のエラ・パロニィエミ(Aila Palonniemi)氏=議会人権委員会理事=は、歓迎式典で応援演説を行った。彼女は、「中国の民衆が本音を発せない状況において、私達の人権委員会の任務は、彼らの声を代弁して、真相を公表し、みんなに実際に動いてもらうことだ。そうすれば、この世界がよくなれるかもしれない。この活動は、中国の人権状況の改善に助けとなることを望む」と述べ、人権聖火リレーの成功を祈った。
聖火ランナーを務める2人の五輪金メダリストJuha Mieto(左1)とMarja-Liisa Kirvesniemi(左2)(大紀元)
式典で発言する国会議員のエラ・パロニィエミ(Aila Palonniemi)氏(大紀元)
ユバスキュラ大学の歴史哲学教授ジュハ・シオラ(Juha Sihvola)氏も式典に参加した。同教授は人権の概念と価値を強調し、「いかなる国と地域において、人権に関する価値観は同じでなければならない。人権改善の約束を果たさない中国当局がそのまま五輪を主催するのは、オリンピックの平和と自由の理念に背けることだ」と非難した。
歴史哲学教授ジュハ・シオラ(Juha Sihvola)氏(大紀元)
生きた法輪功修煉者からの臓器強制摘出を独立調査したカナダの元外交官デービット・キルガー氏も歓迎式典に駆けつけ、中国当局による法輪功修煉者迫害の実態について証言した。
歓迎式典で発言する法輪功迫害の証人・呂さん大紀元)
カナダの元外交官、デービット・キルガー氏(大紀元)
同国での聖火リレーの組織委員会である非政府組織「中国の人権を支持するフィンランド協会」によると、今回の活動の企画を担当する女性職員シニッカ(Sinikka)さんは、中国当局の関係者らしき人物から電話脅迫を受けた。シニッカさんによると、脅迫電話をかけてきた相手は、もし彼女が引き続き人権聖火リレーに関われば、仕事と家庭が破壊されると脅した。相手は女性で、流暢なフィンランド語を話すという。
同国の人気女性歌手カットリナ・ハンニーナ(Katarina Hanninen)と有名ロックバンドTumppi Varonenは聖火歓迎式典で歌や演奏を披露した。
その後、市内での聖火リレーが行われ、多くの市民が飛び入り参加した。
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