【大紀元日本1月19日】インドネシア・スマトラ島などを含むリアウ州のイブ・アイダ・イスマ・アブドゥラ首長夫人および地元の政治要人らがこのほど、バタンセンターで開かれた「人権聖火」を迎える式典に出席し、活動資金として1千万ルピア(約11万円)を寄付した。
当日、首長夫人のほかに、市長代表、最高警官代表、バタン国際人権協会責任者、バタン群島政府代表および赤十字の10団体が会場で人権聖火を迎えた。
式典はイスラム教協会会長の祈りから始まり、各団体代表が発言をし、全員が人権のない国でのオリンピック開催を反対することに一致した。アブドゥラ首長夫人はさらに、臓器狩りの対象にされ、犠牲者になった法輪功(ファールンゴン)修煉者らは、中国共産党(中共)により、基本的人権が剥奪され、苦痛と恐怖の中で黙々と生きていることを表した詩を朗読した。
詩の朗読に続いて、3人の聖女が、点火した聖火を市長代表、最高警官代表、バタン国際人権協会責任者と首長夫人へ次々と伝え、聖火を最終的に受け継いだスポーツ選手は、港まで10キロメートルを走り、次の国へと聖火を送り出した。
聖火に点火する聖女(大紀元・明国)
バタン国際人権協会責任者のアンドレス弁護士は、「中共は法輪功への迫害を隠蔽し、国際社会に対して常に嘘をついていることから、われわれは今回の活動で国際社会に事実を知ってもらい、人権蹂躙を止めさせ、中共に国際社会に対して謝罪をしてもらうのだ」と強調した。
(大紀元・明国)
リレーに参加した選手ウィウィさんは「今回のリレーに参加した選手たちは全員が、中共が行っている迫害を制止させたい。中共は態度を改めなければ、五輪開催は断じて許さない」と主張した。
リアウ州政府代表ズルキフィル氏は、「我々の敵は人権を迫害する者だ。我々は迫害を制止するよう呼びかけなければならないのだ」と主張した。
一方、最高警官代表イスメス・マリアン氏は「民衆を守ることが我々の職責だ。警察が民衆を威嚇するのであれば、それは民衆を迫害することになるのだ。善良な警察は民衆を迫害しないのだ」と強調した。
式典が始まる前に会場に集まった人々は、迫害を止めさせることを支持し、「世界100万人署名」活動デスクで署名を行った。
世界五大陸をわたりでリレーする「人権聖火」はすでに20数カ国を経ており、2008年1月4日にインドネシアの首都ジャカルタに到着し、中ジャワ島のリラ市、東ジャワ島のスラバヤ市を経由し、13日にバタン島に到着した。
地元の市長が当日の活動費用の全額を担い、首長夫人も約11万円を寄付し、活動を支援した。数十社のメディアがこの活動に参加し、インドネシアの主流メディアも報道取材のために、特別にジャカルタから駆けつけた。
(記者・李秀瓊、翻訳/編集・余靜)
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