【大紀元日本1月7日】先月31日、広東省の懐集県詩洞鎮で、土葬を禁じる中国の政策を理由に墓を掘り起こそうとした鎮政府に村民らが抗議、派遣された数百名の武装警察に弾圧された。20人あまりの村民がケガを負い、重傷者が病院に運ばれた。
現地からの情報によると、村民に事前説明もないまま、鎮政府が「火葬する」と墓を掘り起こそうとしたという。ある村民は「(現場には)鎮政府の書記や公安局長もいた。公安局長が先に警告の銃を発砲し、警察が村民を殴り始めた」と話している。武装警察は催涙弾を発射し、電気棒で殴るなどして説明を求めた村民らを弾圧。村民3人が意識不明の重体と伝えられている。
鎮政府は村民に対して「今後、陳情する者はただちに逮捕する」と警告。一方、村民らは、拘留されている村民の釈放と、重体の村民の治療費を求めている。また、火葬の政策について、国の関連文書の提示を求めている。これまで、村民に対する鎮政府からの説明はない。
4日、村民の代表は市政府へ陳情へ行ったが、庁舎へ入ることは許可されなかった。また、村民は現地メディアに助けを求めたが、当局政府が村周辺を封鎖し、記者は立ち入り禁止となっている。
村民によると、現地は貧しい山村で、村には土葬の習慣がある。「以前、新聞には、『農村にお金があれば火葬にすればよいし、お金がなければ土葬でもよい』という報道があった。今、政府は何の資料も提示せずに、すでに土葬された死者を掘り出して火葬しようとしている」と話した。
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