【大紀元日本3月20日】地震発生から10日目となる20日、宮城県石巻市で生存者2人が救出された。救出された2人は、80歳の女性と16歳の孫の少年。
地震発生当時、宮城県石巻市門脇町(かどのわきちょう)の自宅にいた阿部寿美(すみ)さんと孫の任(じん)さんの2人は、津波によって被災し、がれきに閉ざされてしまった。
外部との連絡がとれないまま、2人は冷蔵庫に残っていたわずかなヨーグルトや牛乳などを口にして、しのいだという。20日になって、任さんが隙間から外に出ることができ、屋根に上った。午後5時ごろ、手を振って合図する任さんを警察官が発見。消防のレスキュー隊が2人を救助し、ヘリコプターで石巻赤十字病院へ搬送した。
救出当時、任さんは体温が28度と低体温状態で身体にタオルを巻きつけて震えていたが、寿美さんは、救助隊の問いかけに「けがはないです」とはっきりと答えられる状態であった。
(牧)
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