【大紀元日本9月21日】自転車で世界一周を目指している日本人青年の河原啓一郎さん(28)は17日、ボランティア活動のために雲南省に向かう途中、地元民に襲われたことが分かった。反日デモの影響とみられる。この出来事を知った中国のネット利用者から謝罪のコメントが多数寄せられた。
雲南省で今月初め大地震が発生した。河原さんは救援活動のため、現地への移動中に被害にあった。今は無事、雲南省入りしている。
河原さんは今年2月、旅で到着した武漢市で自転車を盗まれた。テレビ局の報道で盗難を知った市民らがインターネットで捜索を呼びかけたところ、市民の協力を得て、無事自転車が見つかったことで有名になった。
河原さんのブログによると、16日夜、レストランで中国人の友人と食事しているところ、日本人だと気づかれ、20人ほどの男に囲まれ、腕をつかまれた。110番に電話をかけ警察を呼ぼうとしたが、自動音声案内のため通報できなかった。その後、何とかしてその場を逃げ出し、助けにきた友人の母親のバイクに乗り、無事脱出したという。
その夜、河原さんはミニブログでこうつぶやいた。「7個の荷物計80キロを担ぎ列車で46時間、被災地の中国人のために来たのになぜ同じ中国人に襲われなければならないのか。悔しくてしょうがなかった」
すると、中国人ユーザから8万件近くのコメントが寄せられたという。その多くは「ごめんなさい」「何回も謝りたい」「中国人を代表して謝る」と、河原さんに対する謝罪のコメントである。また、雲南省の被災地に薬を届けることに対し、応援や感謝の意を示すコメントも多く寄せられている。
河原さんは今後も仲間と救援活動を続ける予定だという。
(翻訳編集・叶子、高遠)
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