【大紀元日本7月20日】昨年の反日デモで「愛国のヒーロー」として注目されていた中国人男性の近況を語る写真が、現在、インターネットで話題を呼んでいる。この男性は広西チワン族自治区に在住の田永海さん。当局に強制的に自宅を取り壊され、街頭で自分の境遇を訴える姿を撮らえたものだ。反日デモの勇ましい姿から一変した田さんを、ユーザーたちは冷ややかな目線で眺めている。
あるユーザーは、ネット上で田さんの写真を数枚集めた。反日デモに参加する時の写真では、ワゴン車の車体と身体に「命をかけて、釣魚島(尖閣諸島の中国名)を守ろう」と書かれた横断幕が掲げられている。対照的に、他の数枚は街頭で直訴する田さんが写っている。同じワゴン車とみられるが、愛国スローガンの横断幕が、当局からのひどい扱いを綴る大きな看板と貼り紙に変わっている。
反日デモに参加する田さんの「勇姿」(ネット写真)
直訴者となった田さん(ネット写真)
田さんの事情を知るユーザーの書き込みによると、彼は現在、広州市に留まっており、野宿しながら抗議を繰り返している。
一連の写真はネットで熱い議論となった。主に、田さんのような愛国者を風刺する論調だ。その一部を紹介しよう。
「釣魚島はやはり日本に返そう。日本は強制的な取り壊しを行わないようだ。(笑)国家を守ろうと奮闘したのに、すぐに国家に裏切られたじゃないか」
「自分の住宅、自分の土地、自分の両親を守ることすらできないのに、釣魚島を奪還するなんて、馬鹿の集まりだ」
「自分が国を愛しても、国は自分を愛したことがあるのか。勘違いにもほどがある」
「その歳で幼なすぎる。人生の大半にわたり、洗脳されてきた証だ。いい教訓だ」
「いまになってやっと目が覚めたのか。共産党を擁護するから、自業自得だ」
(記者・古清児、翻訳編集・叶子)
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